お湯を飲むことの健康効果
お湯の健康効果は、 水を飲む健康効果に、 「身体を内側から温める」効果がプラスされることによるものです。このお湯を飲むことが、 ダイエット、風邪の治療、生理痛などに効果があります。
ここでは、お湯を飲むことの健康効果について、 紹介しています。
お湯を飲むことの健康効果 一覧
お湯を飲むことの健康効果 一覧
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減量、ダイエット
お湯や水を飲むことはダイエットに効果があります。これは、お湯や水を飲むことは、以下の効果があるためです。
- 食事前の水の消費が膨満感につながる
- 水の消費が基礎代謝を上げる
その結果から、 「一日あたり水2リットルの消費は、 およそ95kcal(400ジュール)基礎代謝を上げる」と発表しています。
水で基礎代謝アップ
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また、別の研究(※2)によると、 12週間の低カロリーダイエットを通じて、 食事前に500mlの水を消費したグループでは、 水を消費しなかったもう一方のグループと比較すると、 44%ダイエット効果が高かった(12週間さらに-2kg減量できた)、と発表しています。
ただし、お湯や水のダイエット効果は、 吸収された水が身体の体温に合わせるため、 体に熱(カロリー)を生じさせることが理由であるため、 お湯は水と比較すると、ダイエット効果は低い可能性があります。
詳しくは、 水飲みダイエットでどれくらい痩せるのか? をご参照下さい。
参考:
※1:ドイツ フンボルト大学など「水誘発性体熱産生」
※2:研究「水の消費は中高年における低カロリーダイエット期間の減量を増加させる」
※1:ドイツ フンボルト大学など「水誘発性体熱産生」
※2:研究「水の消費は中高年における低カロリーダイエット期間の減量を増加させる」
風邪、セキ、のど
風邪の予防・治療にお湯を飲むことが効果があります。お湯を飲むことは身体を内側から温める効果がありますが、 この効果はお風呂や布団で身体を温めるより、 より簡単に深部体温を上げることができます。
「風邪のひきはじめにお湯を飲むと効果がある」あるいは、 「体温が1℃上がると免疫力は30%上がる」などと言われるように、 お湯を飲むことは、風邪の菌(ウイルス)を殺す効果があります。
ただし、高熱が出ている場合や、熱が上下するような場合には、 体温を上げることで悪化するケースもあるため、注意が必要です。
また、お湯はノドの痛みを和らげるほか、 タンを溶解し気道から削除することを助けてくれる効果もあります。
生理痛、頭痛
生理痛を和らげるのに、お風呂、サウナ、湯たんぽなど、 腹部を温めることが効果がありますが、 お湯を飲むことは、 深部体温を直接温めることができるため、 これらと同等の効果があります。また、生理痛の原因の1つがプロスタグランジンの産生過剰と、 それにともなう子宮の過剰収縮による疼痛ですが、 お湯を飲むことは筋肉の痙攣を防止するのに有益な手段です。
これは、肩こりや眼精疲労などと同様、 熱を適用すると、 筋肉がリラックスするためです。
また、頭痛の原因の1つが筋肉の緊張とそれにともなう血流の悪化のため、 生理痛同様、血流悪化を原因とする頭痛にも、 お湯を飲むことは効果があります。
血流の改善、冷え性
脱水による健康被害は、 疲労、眠気、乾燥肌などの軽度なものから、 重度になると、意識の喪失や死に繋がることもあります。この脱水による健康被害の1つが、血行不良です。
血液の半分以上を占める血漿は、約90%以上が水でできており、 水分が不足すると血流量が減少してしまいます。
また、冷え性の原因は血流の悪化です。
血流が悪化すると、手や足などの末梢部位への血流よりも 人間にとって重要や器官である心臓や他の内臓への血流を優先してしまうため、 手や足の血流が悪くなり、冷え性になってしまいます。
お湯を飲むことは深部の臓器を直接温めることができる方法であり、 冷え性改善に効果があります。
消化、便秘、排便
お湯には腸の動きを良くしたり、 食べ物の通りを良くしたり、痛みを和らげる効果があります。慢性的な便秘の原因の1つが水分不足ですが、 これは腸が身体に必要な水分を食べ物から得るため、 食べ物が腸により長くとどまり、便を固くしてしまうためです。
そのため、便秘解消に最も良い方法が水分補給と考えられ、 お湯は水よりも飲みやすいため、より便秘に効果があります。
また、 冷たい水は食品中に存在する油を固めたり、 胃や腸の動きを悪くしますが、 食事中のお湯は、胃や腸において、 食材がより消化・吸収されやすくなります。
その他
お湯を飲むことで、 血流が良くなると、 新陳代謝が促進されます。また、お湯を飲むことで体温が上がると発汗が促され、 乾燥を原因とする乾燥肌、フケ、目のクマなどにも効果を発揮します。
42歳のある女性が行った検証によると、 栄養士のすすめにより、28日間、毎日水を3リットル飲んだところ、 体重の減少、腸の健康、セルライトやシワの改善、目のクマの解消などに効果がありました。
どれくらいの量を
どれくらいのお湯を飲めば良いかは、 生活習慣、運動、気温、病気、妊娠、目的などによって異なるものの、 およそ2リットルです。アメリカで医学上良いとされるの水の摂取量は、 「8×8(8オンスのグラスに8杯の水)」で、 これはおよそ1.9リットルに相当します。
また、最低限の摂取量としては、1.2リットルです。
厚生労働省が推進している「健康のため水を飲もう」推進委員会では、 身体には一日2.5リットルの水分が必要で、 そのうち、食事由来:1リットル、体内で作られる:0.3リットルを除き、 飲み物から補給する水が1.2リットル必要である、としています。
その他、美容目的の場合、 上記個人の検証では、一日あたり3リットルの水を飲んでいました。
ただし、 水は飲み過ぎると、水中毒(ナトリウム不足)になる恐れがあるため、 過剰な水分補給(※2.5リットル以上)は注意が必要です。
また、人が水を消化できる速度には限界があるため、 短時間の大量の水分摂取にも注意が必要です。
備考:
※1:水中毒の致死量として確認された最低量である5リットルの半分としています。
※1:水中毒の致死量として確認された最低量である5リットルの半分としています。
さらに効果のあるお湯の飲み方
目的が明確な場合、 以下の様な食材をプラスするとより効果的です。
さらに効果のあるお湯の飲み方
血流改善 | しょうが |
不眠症改善 | カモミール |
デトックス | レモン |
アンチエイジング |