痩せない原因(見落としがちな原因)
食事のカロリー制限、運動などをしても痩せない場合があります。これらダイエットに失敗する理由は、 本人の意思以外に、他に原因がある可能性があります。
ここでは、 痩せない原因のうち、 病気以外の見落としがちな原因について、 紹介しています。
痩せない原因と病気の関係については、 痩せない原因は病気の可能性をご参照下さい。
筋肉量
普段あまり運動をしない人は、 30歳以降、筋肉量を毎年減らし続けます。そして、筋肉は基礎代謝が比較的大きな組織であるため、 筋肉量が減ることは、基礎代謝の低下を意味します。
筋肉(骨格筋)の安静時基礎代謝量の計算式には、 様々な理論があり、提唱者によって幾分異なります。
クライバーM(※1)によると、 筋肉の安静時基礎代謝量は13(kcal/kg/日)とされ、 日本の厚生労働省も同様にこの13(kcal/kg/日)を用いています。
一方、 カルダー(※2)によると、 筋肉の安静時基礎代謝量は27.5(kcal/kg/日)が用いられています。
筋肉量5%の違いによる基礎代謝の違い
■男性
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備考:
※3:脂肪の基礎代謝量は1kgあたり1kcal、 また、筋肉の基礎代謝は13~27.5kcal(上記より)より算出
※4: 基礎代謝の差異 × 30日 ÷ 7,000kcal(1kg減量に必要なカロリー)より算出
※3:脂肪の基礎代謝量は1kgあたり1kcal、 また、筋肉の基礎代謝は13~27.5kcal(上記より)より算出
※4: 基礎代謝の差異 × 30日 ÷ 7,000kcal(1kg減量に必要なカロリー)より算出
参考:
※1:1961年クライバーM「生命の火:動物エネルギー論入門」
※2:1996年カルダー、W. A.III「サイズ、機能、そして生活史」
※1:1961年クライバーM「生命の火:動物エネルギー論入門」
※2:1996年カルダー、W. A.III「サイズ、機能、そして生活史」
腸の細菌
腸の細菌の種類は個人によって異なり、 この細菌が体重の増加と関係している、という研究成果が多く発表されています。腸内細菌のうち、特に「バクテロイデス」と「ファーミキューテス」の関与が指摘され、 肥満傾向にある人は、バクテロイデスが少なく、ファーミキューテスが多い傾向があり、 これらの細菌が腸内代謝に影響を及ぼしていると考えられています。
肥満と腸内細菌
バクテロイデス | ファーミキューテス | |
太りがち | 少ない | 多い |
痩せがち | 多い | 少ない |
参考:
※1:2006年ルースEら「微生物生態学:肥満に関連したヒト腸内微生物」
※1:2006年ルースEら「微生物生態学:肥満に関連したヒト腸内微生物」
睡眠不足
睡眠が不足すると、体重が増加する傾向があることが様々な研究によって明らかにされています。特に睡眠時間が6時間以下の場合、体重の増加が顕著になります。
これら睡眠不足による体重の増加は、以下の4つの原因によるものです。
睡眠不足の肥満への影響
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1966年から2007年までに発刊された36の睡眠と肥満の関係を調べた研究(※1)によると、 子供時代の睡眠時間が短いほど、将来の肥満の確率が高くなることや、 大人でも睡眠時間が短いほど、肥満と関連していたことが示されました。(※2)
参考:
※1:2008年パテル「ショートスリープと体重増加」
備考:
※2:ただしこの関係は年齢とともに低下していたことも記されています
※1:2008年パテル「ショートスリープと体重増加」
備考:
※2:ただしこの関係は年齢とともに低下していたことも記されています