動脈硬化予防チェック
動脈硬化の進行は非常に遅く、 何十年もの間、 血管に徐々にプラークが蓄積していくものの、 その間、自覚症状はほとんどありません。しかし、 症状が現れた時には、 「狭窄(血管が詰まり狭い)」、「血栓」、「動脈瘤破裂」など、 生命の危機を脅かします。
そのため、 脂質プラークが血管内に蓄積していないか、 アテローム性動脈硬化が体内で進行していないか、 チェックする方法について紹介しています。
チェック方法
動脈硬化チェック
■メタボリックシンドローム基準
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メタボリックシンドローム基準
血管内皮膜と血圧の関係
理由は、 動脈硬化に直接影響を及ぼす最大の危険因子が、 「メタボリックシンドローム基準に合致しているかどうか」だからです。
詳しくは動脈硬化(アテローム性)の原因をご参照下さい。
そのため、メタボリックシンドローム基準に当てはまる場合、 無症状ではあるものの、血管内に脂質プラークが蓄積し、 動脈硬化が進行している可能性が高まります。
メタボリックシンドローム基準は、 ウエスト周囲を必須基準として、選択基準3つのうち、2つ以上が当てはまる状態を指し、 このメタボリックシンドロームを構成する全ての要素は、 動脈硬化の危険因子になることが分かっています。
メタボリックシンドローム
■必須基準
①高血圧
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そして、 これらの測定は、「健康診断」で判明します。
健康診断を受診していない場合や、 1年に1回の健康診断を待てない場合、 有料の血液検査やご自宅での血液検査キットも利用できます。
頸動脈の内皮を測る
血管の厚みを直接測ることができる方法です。病院でも動脈硬化の診断基準に「頸動脈エコー検査」の有効性を唱えています。
頚動脈エコー検査では、 首に超音波を当て、 血管壁の厚さ(中膜内膜複合体=IMT)と 血管内プラーク(つまり)を調べることができます。
頸動脈エコー検査は保険が適用できるため、 安い病院の場合、1,000円程度で受診できます。
脈波伝播速度(PWV)を測る
脈波伝播速度とは、 心臓から特定の部位(腕や足)までの拍動が伝わる速度を元に、 血管の硬さを測定する検査です。これは、硬いものほど振動が早く伝わり、 柔らかいものほど振動が遅く伝わる原理を利用した検査方法です。
そのため、 この速度が速いほど、血管が固くなっており、動脈硬化の疑いが高まります。 遅いほど血管に弾力性があり、動脈硬化の心配から遠ざかります。
(基準値は各病院により異なります。)
またこの検査では、 足首/上腕血圧比(ABI)も同時に測定されることが多く、 ABIが0.9以下の場合、足の動脈の内径が狭くなっている疑いがあり、 1.35以上の場合、血管壁が固くなっている疑いが強まります。