アルコールの適量とは

アルコールはその飲む量によって、 良薬にも毒にもなります。

大量のアルコール消費は、 様々な病気や問題を引き起こすものの、 ルールを守った適度なアルコールは、 動脈硬化の予防・改善に効果があります。

ここでは、動脈硬化に効果のあるアルコール量について、 紹介しています。


毎日1~2杯のアルコールは動脈硬化に効果あり

米国心臓協会の栄養委員会、トーマス・A・ピアソン医学博士によると、 毎日1~2杯の飲酒は、冠状動脈性心臓病(CHD)、アテローム性動脈硬化のリスクを30~50%減少させる、 と発表しています。

その効果は、全くアルコールを飲まない人や、 たまに飲む人よりも健康である、と述べているほどです。

このアルコールの効果は、以下の効果によるものと考えられています。

アルコールの効果
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる
  • 血液凝固を減少させる
  • 血栓を破壊する

アルコールの大量消費は毒になる

一方、大量のアルコール消費は、 アルコール依存症、脳卒中、アルコール性心筋症、 癌、肝硬変、膵炎、自殺、殺人など様々な病気・問題を引き起こします。

そのため、アルコールと健康を考えた場合、 以下の内容が提言されています。

動脈硬化に効果のあるアルコール量とは

動脈硬化に効果のあるアルコール量とは
  • アルコールの健康上の有益な効果は、一日に1杯もしくは2杯に限定されます。
  • それ以上の消費は、健康上の問題につながります。

また、効果の有無に関わらず、 以下の人はアルコールの摂取そのものを控えるべきと警告されています。
  • 高トリグリセリド血症、膵炎、肝疾患、ポルフィリン症、高血圧症、うっ血性心不全などの診断歴を持つ人を含め、 医療や社会的条件を有する人は、アルコールによって病状が悪化する恐れがあるため、いかなる理由であっても摂取すべきではありません。
  • 特定の薬を服用する人、妊婦のほか、アルコール依存症の家族歴がある人は、アルコールを避けるべきです。

適量とは

ここで表現される「アルコール1~2杯」とは、 アルコール重量14g~28gに相当します。

日本の厚生労働省が発表、普及を推進している「節度のある適度な飲酒量」は「20g」で、 この範疇に入るため、 厚生労働省で紹介されている適度な飲酒量を紹介します。

節度のある適度な飲酒量とは
  • ビール中瓶1本 (500ml、5%、20g)
  • 清酒1合 (180ml、15%、22g)
  • ウイスキー・ブランデー(ダブル) (60ml、43%、20g)
  • 焼酎0.4合 (73ml、35%、20g)
  • ワイン1~2杯 (120ml、12%、12~24g)

※参考:厚生労働省
※表示内容:飲料一般名称(容量(ml)、アルコール度数(%)、アルコール量(g))


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