運動による美容効果

運動による美容効果
運動は若々しい肌を保つ有益な方法です。

運動は血流を改善し、 酸素や栄養素を十分に細胞に届け、 成長ホルモンの分泌を促進し、 真皮層の厚みを増し、 皮膚の老化を防止・改善してくれます。

ここでは、運動による美容効果について、紹介しています。


運動による美容効果

運動による美容効果
  • 低体温症の改善
  • 平時の血流が良くなる
  • 新陳代謝が促される、真皮が厚くなる(コラーゲン生成)
  • 成長ホルモンを分泌する
  • ストレスが軽減される
  • など

低体温の改善

運動によって、冷え性や低体温症が改善されます。

これは運動による2つの効果によるものです。
  • 血流が改善され、熱放出が正しくコントロールされる
  • 筋肉量の増加により、熱量そのものが増える
血流改善については、次節で説明しておりますので、 ここでは筋肉と熱量について紹介します。

筋肉量は基礎体温を決める要素の1つであり、 筋肉量が多いと当然、発熱量(kcal)も増えます。
体重60kgの人で、体脂肪が10%異なる場合、 臓器や骨の重さは変わらないと仮定すると、 およそ78kcal(基礎代謝の4.9%相当)の発熱量の違いを生じます(※)。

78kcalがどの程度体温を上げるかは完全には分かっていませんが、 「体温が1℃上がると代謝が13%増加する」と厚生労働省が発表していることから、 逆算すると、0.37℃程度体温が上昇する可能性があります(あくまで逆算による仮説)。

人間の筋肉量は年齢とともに減少していきますが、 特に寝たきりの生活では、著しく筋肉量が低下し低体温を加速させます。
これは、病床に伏せるだけでなく、寝ながらテレビを見る生活や、 運動をしない生活も例外ではありません。

低体温症については、 低体温症の原因と改善方法をご参照下さい。

※計算過程:
体重を60kgとし、筋肉量は骨:9kg(15%)、臓器:7kg、血液量:4.2kg(7%)を元に、そのあまりを筋肉量として計算しています。
①体脂肪8%の筋肉量(35kg)=体重(60kg)-骨重量(9kg)-臓器(7kg)-血液量(4.2kg)-体脂肪(4.8kg)
②体脂肪18%の筋肉量(29kg)=体重(60kg)-骨重量(9kg)-臓器(7kg)-血液量(4.2kg)-体脂肪(10.8kg)
体脂肪10%の筋肉量の違い(6kg)=①-②
③4.9%=78kcal÷1,600kcal(女性基礎代謝)
④13%=1℃のため、4.9%=0.37℃

血流が良くなる

低体温の改善
血流は全ての細胞に酸素と栄養素を運ぶ美容に最も重要な働きの1つです。
運動はこの血流を改善してくれます。

運動時の筋収縮は顕著な血流の増加を伴い、 その筋血流量の増加は通常時のおおよそ20~30倍に達するとされています。

この血流の増加は運動時あるいは運動直後だけでなく、 平時の血流量の増加ももたらし、 特に有酸素運動が効果的とされています。

2005年兵庫県立総合リハビリテーションセンターが公開した研究によると、 5分間のエアロバイク運動により、 運動後も脈波伝播速度(PWV:血管の弾力性を測る指標、低いほど弾力性がある)は継続して低下しており、 「運動が四肢血管動脈の伸展性に影響を及ぼすことが再確認された」と述べています。
(脈波伝播速度については、動脈硬化を知る方法(脈波伝播速度とは)をご参照下さい。

また、2008年「人の高血圧ジャーナル」に掲載された研究成果によると、 高血圧の人を対象に、4週間 有酸素運動群と抵抗運動群に分けて平常時の「血圧」、 「脈波伝播速度(PWV)」を測定したところ、 運動1ヶ月(4週間)後には、どちらの群も平常時の血圧(最高・最低)が3~4低下した、と発表しています。

しかし、 脈波伝播速度(PWV:血管の弾力性を測る指標、低いほど弾力性がある)は、 有酸素運動では低下したにも関わらず、抵抗運動ではむしろ増加していました。

その他、運動習慣がない場合、 特に寝たきりの生活をしていると、 下脚に流れる血流そのものが減少し、 全身の血流量が減少することなどが、 いくつかの文献で報告されており、 これが冷え性や低体温症の原因の1つになっています。

新陳代謝が促される

新陳代謝に必要な酸素および栄養素は全て血流に乗って運ばれます。
そのため、運動によって血流を良くすることは新陳代謝を促します。

そして、これらの酸素と栄養素は、 皮膚のコラーゲン生産を増加させ、しわを防止する効果や、 老廃物の除去も同時にしてくれます。

スポーツ医学のためのアメリカ医学会という団体が発表した内容によると、 「毎週3時間以上運動を行っている場合、 60代でも20~30代の皮膚組織にかなり近い結果であった」と述べています。

この研究では、 29名のボランティアに対して、 毎週3時間以上運動を行っているグループと、 座りがちなグループの太陽に晒されていない皮膚を比較しました。
(紫外線などの影響を受けていない皮膚を比較するため)

その結果、座りがちなグループでは、 厚い角質層と薄い真皮層を持っていたのに対し、 運動を行うグループでは、健康な角質層と厚い真皮層(コラーゲン)を持っていました。

成長ホルモンを分泌する

成長ホルモンは若々しさを保つ上で非常に重要なホルモンです。
運動はこの成長ホルモンの分泌を促進してくれます。

筑波大学 生命領域学際研究センターの発表によると、 高齢者の座りがちな女性は、体内で一酸化窒素(NO)を十分に産出できない、という仮説を元に、 週5日、1回30分、比較的穏やかなエアロバイクの運動を3ヶ月行ったところ、 一酸化窒素の量が大幅に増加した、と発表しています。

この一酸化窒素には、 「血管を拡張させ血流を良くする働き」以外に、 「成長ホルモンの分泌を促進する働き」があるため、 定期的な軽い負荷の運動により、成長ホルモンを増加させる効果があります。

また、 デンマーク コペンハーゲン大学で行われた研究によると、 インスリン様成長因子(IGF-1:成長ホルモンによって分泌される)は人体において、 コラーゲンの合成を強化するとしています。
成長ホルモンについては、 成長ホルモンの増やし方をご参照下さい。

ストレスが軽減される

ストレスは血流を悪化させるだけでなく、美容の大敵です。
運動はこのストレスを解消してくれます。

運動はセロトニンやエンドルフィンを増やし、 免疫力を低下させる化学物質を排除することから、 うつ病やその他疲労を伴う精神疾患に効果があるとされています。


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