お風呂の美容効果

お風呂の美容効果
お風呂はその入り方により、美容効果を高めることができます。

お風呂による体温の上昇は、 血管内に一酸化窒素(NO)の発生をもたらし、 この一酸化窒素が「毛細血管の拡張」、「血小板の凝縮の抑制」といった効果のほか、 ストレス解消とリラックスによる血流促進効果などがあるためです。

また、普段汗をかかない人にとって、 お風呂で汗をかくことは、 顔や目の周りのむくみ解消にもつながります。

ここでは、お風呂の美容効果について、 最適な温度や時間、より効果のある方法などについて、 紹介しています。


お風呂がなぜ美容に効果があるのか

お風呂の美容効果は一酸化窒素(NO)の働きによるものです。

お風呂がなぜ美容に良いのか
  • 毛細血管が拡張する
  • 劣化していた毛細血管が修復される
  • 血小板の凝縮(ドロドロ血液)を抑える
  • リラクゼーション効果により、ストレスが緩和される
  • 発汗を促す

血管内の一酸化窒素(NO)の働きは、 1998年にアメリカのルイ・イグナロがノーベル賞を受賞したことで広く知られることとなりました。

またそれまで、なぜ動脈硬化や心臓疾患に対して、 効果があるのか不明であった「ニトログリセリン」や「亜硝酸アミル」(血管拡張薬)が、 一酸化窒素(NO)の前駆体(元となる物質)であることも分かりました。

この血行不良に効果の高い一酸化窒素(NO)そのものの産出方法には、 運動やサプリメントなどの幾つかの方法がありますが、 「お風呂、入浴」は効果的な一酸化窒素(NO)産出方法の1つです。

お湯の温度が血管の内側に一酸化窒素(NO)を発生させ、 発生した一酸化窒素が血管の筋肉(平滑筋)を弛緩・拡張することで 血流量を増やし、年齢と共に使われなくなる毛細血管を復活させ、 ドロドロ血液の原因となる血小板の凝縮を抑えます。

年齢による毛細血管の老化については、 毛細血管の老化をご参照下さい。

お風呂の美容効果

お風呂の美容効果
■全身
  • 血行不良の改善
  • 新陳代謝の促進
  • むくみの解消
  • 低体温症の改善
■顔・目
  • 目の下のクマの改善
  • 顔・目のむくみの改善
  • 小じわの改善
  • 毛穴の数の減少

お風呂により血行が良くなるため、 酸素や栄養が十分に細胞に届くようになり新陳代謝が促進されるほか、 発汗によってむくみが解消します。

また、ミストサウナを使った場合、角質層の正常化により、 肌水分量の増加、小じわの解消、目立つの毛穴数の減少などの効果も見られます。(以下ご参照)

その他、シャワーだけの人は低体温症になりやすく、 入浴は低体温の解消にも効果があります。

美容に最適なお風呂とは

お風呂に関わる研究、論文は非常に多いものの、 最適な時間、温度などは論文によって多少異なります。

しかし、多くの研究、論文で主張される最適な時間、温度は以下の通りです。

美容、特に血行不良の改善に最適なお風呂とは
  • 時間は10~20分程度
  • 湯温は40℃程度(高すぎず、低すぎず)
  • 高齢者、健康に問題がある人は半身浴が望ましい
  • 炭酸泉はより血流促進効果が高い
  • ミストサウナを活用する

時間

時間は目的によって異なるものの、 おおよそ15分前後の入浴で一酸化窒素発生量が多い、 とする論文が多く見られます。

また20分以上になると、血圧の上昇が見られる、とする論文もあり、 のぼせの原因にもなるため、10分以上20分未満が効果的です。

湯温

湯温が高過ぎるとヒートストレス(高温によって生じるストレス、個人差あり)を感じやすくなるため、 リラックス効果が薄れ、血流改善効果も薄れます。

特に43℃以上の温浴では、 水分蒸発量が多くなり角質層の水分量も減少するため、 乾燥による小じわを増加させる危険性が指摘されています。

その他、高温のお湯は体の表面だけを温めるものの、 長時間浸かることが難しいため、体の芯が温まりにくく、 いくつかの実験では血圧の上昇も見られています。

高齢者はのぼせや温度差に注意

日本のお風呂における年間死亡率は年間14,000人以上に昇り、 先進国の中でも日本は突出して多くなっています。

この死亡原因は、急激な温度変化によるめまい、のぼせ、溺死など様々ですが、 半身浴は、これら可能性を減少させることができます。 そのため、半身浴という入浴方法は急激に世間に広まったものの、 健康な若年層では、このようなリスクが低いことから、 半身浴の必要はないと考えられています。

炭酸泉はより血流促進効果が高い

炭酸泉は通常のお風呂よりも更に血行不良に対する治療効果が高く、 その効果は世界中で末梢血管障害、高血圧、心臓病などの治療に用いられています。

アラビアで行われた二酸化炭素水浴療法による治療結果によると、 壊疽(えそ)や潰瘍(かいよう)といった糖尿病性足を持つ100名の患者が、 37℃の炭酸泉に毎日30分浸かったところ、 「65%で完全治癒、35%で部分応答があった」と報告しています。

そして、 この研究内で、炭酸泉は糖尿病性足以外にも、 「血行不良や他の血管疾患(アテローム性動脈硬化症、バーガー病)にも効果がある」と述べています。

また、 国立循環器病センターなどの共同研究によると、 7名の若者と5名の高齢者に対して、 高濃度人工炭酸泉を用いて足と背中の皮膚血流量を測定したところ、 有意な血流増加があった、と報告しています。

ただし、炭酸泉のCO2濃度は最低400~600ppm以上が望ましいため、 炭酸泉を売りとする温泉や銭湯が良いかもしれません。

ミストサウナを活用する

大阪ガスの研究「ミストサウナ入浴の7つの効果」によると、 1ヶ月のミストサウナ入浴により、以下の効果が得られた、と発表しています。

  • 目尻の小じわの総面積が約30%減少した
  • 入浴中にフェースエクササイズを行なうと、ミストサウナ入浴群では目立つ毛穴の数が約7%減少した
この研究において、 「しわ」、「目立つ毛穴」の原因は乾燥や 紫外線などによる角質層のキメの喪失であり、 ミストサウナ入浴により肌水分が増加した結果、 角質層が整えられ、 これらの効果に繋がったと考えられる、と述べています。



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