タウリンの1日摂取量

タウリンは必須の栄養素ではないため、 1日推奨摂取量は設けられていません。

また、国や食べ物の嗜好によって異なるものの、 タウリンの1日摂取量は、おおむね250mg程度と推測されています。

一方、 タウリンは医療用医薬品として処方される場合、 1日摂取量は3,000mgで、 この摂取量は副作用を起こさない上限とすることが多くなっています。


タウリンの1日摂取量は3,000mgが上限

タウリンの1日摂取量は、 成人の場合、3,000mg程度を上限とする場合が多くなっています。

アメリカ栄養評議会(CRN)

アメリカで1973年に設立された、 サプリメントや栄養補助食品に対する評価を行う栄養評議会(CRN)によると、 成人におけるタウリンの摂取量として、 観測された安全なレベルは、 入手可能な公開されたヒト臨床試験データに基づいて、 3,000mgとしています。

参考:
※1:アメリカ栄養評議会(CRN)「アミノ酸タウリン、L-グルタミン、L-アルギニンのリスクアセスメント」

欧州食品安全機関(EFSA)

欧州食品安全機関(EFSA)による調査によると、 タウリンの平均的な1日摂取量は、 肉食の場合おおよそ200mg未満で、 平均的には40~400mg程度と推測しています。

また、いくつかの副作用が報告されている摂取量を発表しているものの、 具体的な摂取量目標については掲げていません。

詳しくはタウリンの副作用をご参照下さい。

処方箋薬

タウリンは処方箋が必要な医療用医薬品としても販売されています。

この処方箋薬としてのタウリンの摂取量は、 「用量」として、 成人1日3g(3,000mg)と明記されています。

食事摂取の場合

タウリンは魚介類に比較的多く含まれる栄養素です。
そのため、食事から知らずにタウリンを摂取する場合もあります。

この食事由来によるタウリンの1日摂取量は、 国や調査機関によって異なるものの、 おおむね250mg程度とされ、 タウリンの摂取量上限にはほとんど影響を与えないと考えられています。

これはいくつかの文献において、 食事摂取によるタウリンは、摂取量の上限に含めないとしていることや、 処方箋薬の注記にも、そのような記載がないことから、 食事由来のタウリンは摂取量上限に含める必要はないのかもしれません。

栄養ドリンクの場合

栄養ドリンクに含まれるタウリンの摂取量は、 チオビタドリンク(1,000mg/100ml中)、リポビタンD(1,000mg/100ml中)、エスカップ(1,000mg/100ml中)などに代表されるように、 おおよそ1,000mg/1本で、タウリン含有量が多い栄養ドリンクでは2,000mg以上含まれることもあります。

そのため、1日摂取量を3,000mgとする場合、 多くとも一日3本程度にとどめるのが良さそうです。

ただし、欧州 健康と食品安全のための総局(DG SANTE)によると、 飲料からタウリンを吸収する場合、 食品より速く吸収されることを考慮に入れる必要があるかもしれない、と警告しているため、 人によっては1~2本に抑えるのが良いかもしれません。

ただし、これら栄養ドリンクには、 カフェインが含まれるため、 タウリン以上にカフェインの取り過ぎ(急性カフェイン中毒)に注意が必要です。






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