セサミンの効果(骨・肌・がん)

セサミンの効果(骨・肌・がん)
セサミンが、骨の形成、がん予防、肌の保護に効果があります。

セサミンは、 骨の健康を促進する潜在的な栄養補助食品であるほか、 紫外線(UVB)から肌を守る効果や、 最近は、セサミンとがん予防に関わる研究が盛んで、 肝臓、肺、大腸など様々がん予防に効果があるとされています。

ここでは、セサミンの骨形成、がん予防、肌の保護効果について、 紹介しています。


骨粗しょう症

セサミンの効果(骨・肌・がん)
骨形成を行う骨芽細胞(こつがさいぼう)の分化を誘発し、 セサミンが骨粗しょう症の治療に効果があります。

タイで行われた研究(※1)によると、 セサミンは破骨細胞の発達の調整、p38MAPキナーゼの活性化などを通じて、 骨形成を行う骨芽細胞分化を誘発する能力を有する、としています。

またこの結果より、 「セサミンが骨粗しょう症の治療に効果がある可能性がある。」と発表しています。

参考:
※1:2012年「セサミンはp38およびERK1/2 MAPKシグナル伝達経路を介して、芽細胞の分化を刺激する」

ガン予防

セサミンの効果(骨・肌・がん)
セサミンの摂取によるがん予防効果が様々な研究で明らかにされています。

中国で行われた研究(※1)によると、 セサミンが血管新生やがんなどの原因となるVEGF、MMP-9の発現を阻害し、 乳がん細胞のマクロファージによって強化される血管新生の促進を強力に阻害する、としています。

また別の研究(※2)によると、 セサミンはヒト結腸がん細胞(HT29)において、 細胞内のタンパク質を分解するEphA1とEphB2を増やし、 大腸がんにおける腫瘍を抑制する働きがありました。

また別の研究(※3)では、 セサミンとエピセサミンがMOLT-4(ヒト急性リンパ芽球性白血病細胞)の増殖を阻害し、 細胞のアポトーシス(良い意味での細胞の死亡、積極的細胞死と言われる)を誘導した、としています。

参考:
※1:2010年「セサミンは乳癌細胞において、 マクロファージ誘導性血管内皮増殖因子、マトリックスメタロ-9発現、血管新生促進活動を阻害する」
※2:2011年「セサミンはチロシンのEphA1、EphB2のリン酸化反応を減少させることによって、結腸癌細胞におけるオートファジーを誘導する」
※3:2000年「セサミンとエピセサミンは人間のリンパ性白血病のMOLT-4B細胞のアポトーシスを誘導する」

肌の保護

セサミンの効果 肌の保護
セサミンは、UVBによって誘発される損傷から、肌を保護する効果があります。

椙山女学園大学で行われた研究(※1)によると、 ゴマリグナンが、皮膚におけるトコトリエノールレベルを高めることに注目し、 食餌によって得られるセサミンとトコトリエノールが、 UVB照射によって誘発される損傷から肌を保護することができるか調査したところ、 食事によるトコトリエノールは、 UVBによって誘発される損傷に対して、 α-トコフェロールよりも強く皮膚を保護し、 セサミンは、この皮膚を保護するトコトリエノールの効果を高めた、と発表しています。

参考:
※1:2008年「食事のトコトリエノールは、ヘアレスマウスにおいて、 UVB誘発皮膚損傷を低減し、セサミンは、トコトリエノールの効果を高める」


トップへ
関連記事
メニュー 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加