セサミンの効果(コレステロール)
セサミンが総コレステロール、 LDL(悪玉)コレステロールの低下に効果があります。また、このセサミンによってコレステロールが低下することにより、 動脈硬化や心血管系疾患にも効果があると考えられています。
ここでは、セサミンとコレステロールについて、 紹介しています。
血清脂質、高コレステロール
日本で行われた研究(※1)によると、 高コレステロール血症の男性12名を、 2グループ(対象群とプラセボ群)に分け実験したところ、 プラセボ群では変化がなかったのに対して、 セサミンを摂取したグループでは、 総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、 アポリポ蛋白B(血中コレステロール値と相関し、動脈硬化性疾患の危険因子となる)が有意に低くなっていました。
セサミンのコレステロール低下効果
前 | セサミン摂取後 | |
総コレステロール | 272.0±20.5mg/dl | 248.3±24.8mg/dl |
LDL(悪玉)コレステロール | 187.1±25.6mg/dl | 156.4±27.3mg/dl |
アポリポ蛋白B | 188.8±20.5mg/dl | 168.5±27.0mg/dl |
また、別の研究(※2)では、 ラットに4週間、0.5%レベルで食事にセサミンを混ぜて与えたところ、 食事中のコレステロール量に関係なく、 血清および肝臓コレステロールの濃度を大幅に減少させました。
参考:
※1:1995年「ゴマリグナン(セサミン)のヒトにおけるコレステロール低下効果」
※2:1991年「セサミンによるラットにおけるコレステロール吸収と合成の阻害。」
※1:1995年「ゴマリグナン(セサミン)のヒトにおけるコレステロール低下効果」
※2:1991年「セサミンによるラットにおけるコレステロール吸収と合成の阻害。」
閉経後女性のコレステロール
台湾で行われたある研究(※1)によると、 24名(離脱者を除く)の閉経後女性に 5週間、50gのゴマを摂取したところ、 プラセボ治療とは異なり、 以下の様な改善が見られました。
閉経後女性のコレステロール低下
総コレステロール | -5% |
LDL(悪玉)コレステロール | -10% |
LDL/HDL比率 | -6% |
TBARS(脂質の過酸化) | -23% |
DHEA-S | -18% |
これらの結果より、 「ゴマの摂取が、血中脂質、抗酸化状態、ホルモンの状態を改善することにより、 閉経後の女性に利益をもたらす」としています。
参考:
※1:2006年「ごま摂取は性ホルモン、抗酸化、血中脂質に影響する」
※1:2006年「ごま摂取は性ホルモン、抗酸化、血中脂質に影響する」
動脈硬化
中国ワンナン医科大学で行われた研究(※1)によると、 16週間、ラットにセサミンを与え、 血管弛緩応答を評価したところ、動脈硬化の改善が見られました。この結果より、 「セサミンによる長期治療は、 一酸化窒素合成酵素、およびNADPHオキシダーゼ遺伝子の改善を通じて、 大動脈機能を改善する」と発表しています。
参考:
※1:2013年「セサミンは(中略)高血圧自然発症ラットにおいて、動脈機能不全を改善する」
※1:2013年「セサミンは(中略)高血圧自然発症ラットにおいて、動脈機能不全を改善する」