セサミンの効果(血圧低下)

セサミンの効果(血圧低下)
セサミンに血圧を下げる効果があります。

このセサミンの血圧を下げる効果は、 血管のしなやかさや血流を良くする一酸化窒素を維持する効果と、 抗酸化効果によるものです。

また、血圧を下げることにより、 脳卒中や血管肥大など多くの心血管系疾患の予防につながります。

ここでは、 セサミンの血圧低下効果について、紹介しています。


血圧を下げる効果①

セサミンは、血管の内皮細胞において、 血管のしなやかさを維持し、血流を良くする一酸化窒素を維持することにより、 血圧を下げる効果があります。

NTT西日本が行った研究(※1)によると、 軽度の高血圧症のヒトを対象に、 4週間セサミンを投与したところ、 プラセボ(偽薬)グループと比較して、 セサミン摂取グループは、血圧が有意に低下していました。

この結果より、 「60mgセサミンの4週間の投与は、以下の降圧効果があると結論づけています。

セサミンの降圧効果
  • 収縮期(最大)血圧を3.5 mmHg下げる
  • 拡張期(最低)血圧を1.9 mmHg下げる

また、血圧2~3mmHgの低下により、 心血管系疾患の割合が減少することから、 セサミンは心血管疾患を予防するのにも効果があるとしています。

参考:
※1:2009年「ヒトにおけるセサミンの降圧効果」

血圧を下げる効果②

大阪大学で行われた研究(※1)によると、 DOCA塩ラット(高血圧、血管肥大などの症状を持つ人工的に作られたラット)を使って実験を行ったところ、 「セサミンによる抗酸化作用は、その降圧作用に寄与することができる」と発表しています。

参考:
※1:2002年「セサミンの降圧効果IV:セサミンによる血管スーパーオキシド産生の阻害」

高血圧や脳卒中を予防する

京都大学の教授らが 高血圧症および血栓症に対する セサミンとビタミンEの効果を調べた研究(※1)によると、 何も与えられなかったラットは 年齢とともに収縮期血圧(最大血圧)と酸化ストレスマーカー(8-OHdG)が有意に増加したのに対して、 セサミン単独、αトコフェロール単独、セサミン+αトコフェロールを与えられたの3つのグループでは、 血圧と酸化ストレスマーカー(8-OHdG)の上昇が抑えられました。

その結果、 「ビタミンEとセサミンの摂取は、 血圧、酸化ストレス、血栓傾向の上昇をそれぞれ減衰でき、 高血圧や脳卒中の予防に有益であるかもしれない」と発表しています。

参考:
※1:2009年「脳卒中易発症性高血圧自然発症ラットの高血圧や脳血栓形成に対するビタミンEとセサミンの効果」





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